赤羽といえば“せんべろの聖地”として有名な街。駅を降りてすぐに立ち並ぶ下町情緒あふれる居酒屋たちは、昼からにぎやかな声とお酒の香りがしてきます。
まるます家とは
そんな赤羽の中でも、老舗中の老舗「まるます家」は、創業70年以上、赤羽で代々続く超人気居酒屋。名店中の名店で朝9時から営業しているのも驚き。観光客も地元民も足しげく通う、昭和の雰囲気が残るお店でノスタルジックな雰囲気がとても素敵です。

実はここで「コイ(鯉)」を食べられるんです!
なぜ“コイ”!?まるます家で味わうおすすめ鯉料理
コイというと、錦鯉など池で泳いでいる姿を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、実は食用としての歴史も古い魚。
「まるます家」では、新鮮な国産の鯉を刺身やあらいで提供していて鯉以外にも鰻やすっぽん、馬刺しなどの精力、活力の源になりそうな癖の強いメニューがラインナップされています。
コイの味は?
内陸の方で昔から貴重なタンパク源として親しまれてきましたが、鯉を食べたことがある方は年配の方に多いかもしれません。
都市部の綺麗ではない川でも泳いでいたりするのでなかなか食べるというイメージは湧きませんよね。
鯉のあらい
実際に注文してみたこちらの「鯉のあらい」(500〜600円前後)見た目も美しく、氷の上に乗せられた透明感のある切り身が涼しげで暑い時期にぴったり!

『あらい』というのは洗いから来ており簡単に説明すると、温水などで脂を少し落とし、冷水で締めて食感を出すとともに臭みをなくす調理法です。鯉は基本的に身が活きた状態で調理される魚のため、死後硬直する前のぐにゃぐにゃの身の食べ方としてはとても理にかなった美味しい食べ方になります
ひと口食べてびっくり。コリコリとした弾力のある食感は脂っこくないからとても食べやすく、添えられた酢味噌がまた絶妙で、これは完全にお酒のアテ!想像以上にうまいです!
クセが強いと思いきや、しっかりと締められた身はコリコリしていて臭みゼロ。
これが名物「鯉のあらい」!
初めての人でも安心のクセはないけどクセになる味です。しかも、コイ料理を出す居酒屋って東京でもかなり珍しい。まるます家でしか体験できない“珍味グルメ”と言ってもいいでしょう。
鯉の刺身

あらいとは異なったしっとり、ねっとりした食感で言うなればあまり食感のない水分が多めの脂の乗った白身魚と言ったイメージ。癖はほぼなくこちらも食べやすいですが、「あらい」が美味しすぎて少しパンチがなかったです。
最初に刺身を食べてからあらいを食べる方が流れとしてはいいのかもしれません。
せっかくまるます家に来たのだからこの二つはぜひ食べていただきたいですね。
鯉のうま煮

こちらも外せないメニューの一つ。
実は個人的には1番おすすめです!1人で食べるには少し多いので2人以上で食べるのをお勧めします。
甘辛く煮たぶつ切りの鯉の旨み、生命力を感じる身質は鯉の美味しさの全てが詰まっている感じがしました。
ウロコ付きで調理されていますが鱗も柔らかく食べられるので気にせずパクパクいってください。(中には口の中に異物感があり苦手な方もいるかもしれませんが)
ずーっとちびちびつまんで酒を飲んでいたくなるようなそんな逸品です。
最後に
まるます家では鯉料理以外も刺身、串焼き、揚げ物など色々リーズナブルに楽しめるので気楽に行っていただくのがいいかと思います。酔っての入店はNGなので注意!早めの時間がおすすめです!
スッポン鍋も1000未満という破格で食べることができますし、汁を残したら雑炊にもしてくれます。こちらは酒を飲んだ後の締め最高の身に沁みる味付けなのでぜひ行った際は頼んでみてください!
あとナマズの唐揚げも美味しかったです!!
人気店なので並ぶのは覚悟で。普通にはないメニューや懐かしい雰囲気は観光気分で訪れても楽しめるので並ぶ価値ありですよ!
赤羽「まるます家」でしか味わえない、ちょっとディープな体験。一度足を運んでみては?
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