寒鯛(カンダイ)と言われるコブダイの生態が面白い

コブダイという魚をご存じの方は魚通かもしれません。

カンダイという名前をご存じの方はもっと食通かもしれません。

コブダイという魚、名前も生態もとっても面白くてすごいので紹介させてください!!

味もいいんですよ~~

コブダイとカンダイと味

コブの謎

コブダイは正式和名です。

なぜコブダイなのと思いますよね。

下の画像をご覧ください。はい。コブありますね!

下の画像をご覧ください。

こちらもコブダイです。

コブないですね。

あれ?なぜ同じ魚なのにコブがあるのとないのがいるのでしょう。

実はコブダイは、雌性先熟する魚で生まれたときはすべてメス、群れの一番大きなメスがオスになりハーレムを作ります。ちなみにオスが亡くなった時などは次に大きいメスがオスになります。

大きいオスのみが大きなコブを持ち、コブが大きい(体が大きい)ことで繁殖の相手として選びたくなるということです。だからコブダイという名前なんですね。

コブダイはベラの仲間で、このベラという魚は雌性先熟する魚が多いです。

有名なカクレクマノミは雄性先熟で、生まれたときは全部オス。

魚の身体って面白いですね!

カンダイと味の関係性

魚には地方名がたくさんあり、コブダイも同様に地方名があります。

コブダイの地方名もたくさんあり、私も良く知っているもので『モブシ』や『カンダイ』と呼ばれることがありますが、カンダイは漢字で寒鯛と書きます。

さて、このカンダイ。なぜカンダイかというと、寒い時期が旬だからです。つまり美味しい。

美味しい時期が名前に入っているのは結構珍しいと思います。

真鯛は桜が咲く時期が美味しいから『サクラダイ』なんて言われたりもしますね。

コブダイはおいしい!

コブダイは時期や個体によってハズレもあります。(天然魚なのでそれはどの魚にも言えることですね。コブダイはたまに磯臭い魚もいるので注意)

旬の時期で見た目が良く肥えているものはとても美味しいのでお勧めです!

おすすめの食べ方は以下になります!!

刺身

冬時期の脂ののった身はとても上品で脂ものっており美味しいです。

身質はもちもち系!

ちなみに焼霜造りとかは皮が硬いので難しいと思います。飾り包丁を入れれば食べられるくらいです。

煮付け

頭部(大きいものほどコブもでかいので頭でっかち)は捨てずに煮付けにしましょう。

ちなみにコブは脂肪の塊です。

甘辛く煮つけてタレを絡めて食べましょう。

しゃぶしゃぶ

しゃぶしゃぶもおすすめ!

もちもち系の身質なので相性ばっちりです!

ネギを巻いて、ポン酢で最高です!!

最後に

コブダイは小さい物(1㎏未満)~大きい物(10㎏以上)まで出回っており、本当に同じ魚なのかとびっくりしてしまうほどです。

大きいものと小さいものだと繊維の大きさなど違うので味わいも変わってきます。

コブダイ自体が面白いし、いろいろな楽しみ方もできる素晴らしい魚ですね!

さかなって面白い♪

コメント