アジというといわゆる大衆魚というイメージで食べたことがない人はいないんじゃないかというほどメジャーな魚です。
スーパーや魚屋では必ずといっていいほど置いてあり、多くの方に愛されるアジですが実はアジにもいろいろな種類があります。
今回は真鯵(マアジ)に焦点を当て、その中でも瀬付きアジについてご紹介します。
マアジ
マアジは日本列島のあらゆる場所で獲れる大衆魚で、英名Japanese horse-mackerelと呼ばれます。値段もお手頃で需要も高いため多くの小売店で見かけることができます。
マアジの名前の由来は「真」いわゆる一般的なものという「マ」と、味が良いという意味で「アジ」と名付けられたと言います。
アジにもたくさん種類がいて、マルアジ、ムロアジ、シマアジなどアジと名のつく物が多く見られます。
マアジの中にもブランド物の『関あじ』、『どんちっちアジ』、『瀬付きあじ』が有名です。
瀬付きあじ
瀬付きアジは山口県のブランドアジです。
瀬とは
瀬とは、海底が隆起して一部浅くなっている場所のことを言います。この瀬に居着くアジを瀬付きアジと言います。
何が違うか
瀬に居つくと何が違うかというと、瀬は海流や水深などの影響から外洋に比べプランクトンが豊富でそこに住むアジは豊富な餌を食べることができます。そのため脂乗りが良く良質なアジが育ちます。
瀬付きあじとしてのブランド維持のために漁師さんたちの鮮度管理が重要になっており、定期的に検査し脂質10%以上のものが瀬付きあじとして認められています。
旬は?
春から夏の初めくらいまでが旬とされています。(4月中旬~8月初春の水揚げ)
どこに売ってる?
瀬付きアジはブランドアジですが、関アジのようにブランドタグがあるわけではありません。
またスーパーや魚屋でもそこまで普通のアジと値段なども変わらないことから普通のマアジとして販売していることが多くなかなか見分けがつきません。理由としては巻き網で漁獲されるアジのために大量に出回り、釣りもののように希少価値はないためです(場合によっては瀬付きあじとPOPに明記されていることはあります)
唯一わかるのが、発泡スチロールに瀬付きアジと書かれていることが見分けるポイントとなっています。
せっかく良いアジなのに勿体無いですが、お手頃で流通量も多いことからこのような現象が起こっています。
もし欲しい場合は、店の方に聞いて入荷した時に取っておいてもらうのが良いかもしれません。
何で食べるのがおすすめか
脂のりがより瀬付きあじはもちろん刺身やタタキ、塩焼きでも絶品ですが、個人的にはアジフライがオススメです。
脂が乗ったアジなので、身がフワフワでジューシーなため一度食べたら病みつきになることでしょう。
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